エドワード・ケネディはアメリカ合衆国の上院議員。暗殺されたジョン・F・ケネディ大統領やロバート・ケネディ上院議員の末弟で、ケネディ大統領の政治的遺産を継ぐものといわれています。リベラル本流の民主党重鎮として、また民主党上院議員の長老として重きを成しています。
ケネディ大統領といえば初のカソリック大統領として、そして最年少の大統領として、アメリカの希望の星のような現れ方をした大統領。しかし最後は暗殺され、その志を次ごうとしたロバート・ケネディ上院議員も、カリフォルニア州予備選を勝ち抜いた直後に暗殺されてしまいました。
ケネディ家はこうした悲劇のイメージとともに思い出され、民主党・リベラルの中で偶像化されていきました。
エドワード・ケネディ上院議員もまた、大統領への出馬を要請されますが、暗殺という暗い影のなか、それを果たせず、最後には、現職の民主党大統領カーターを相手に予備選を開始。この選挙では、結局カーターに負けてしまいますが、同時にこの選挙をきっかけに民主党重鎮としての立場を確立します。
そして、2008年での大統領選では、姪でありJFK(ケネディ大統領)の娘でもあるキャスリーン・ケネディ氏とともに、民主党予備選を戦うオバマ上院議員の支持を表明し、
「エドワード・ケネディが、オバマ氏をケネディ家の政治的遺産の正当後継者として認めた」
と、まるで王権を委譲するかのような報道がなされました。マスコミではケネディ王朝の後継者オバマ、というよう報道もありました。
王朝とは何か?たとえば、ブッシュ・ファミリーやクリントン夫妻のように、数多くの政治家を輩出し、多くのコネを持つような一家をいいます。ブッシュ・ファミリーでは、知事複数に大統領複数を輩出しており、ヒラリー氏が大統領に当選すれば、アメリカはクリントン・ブッシュ王朝の交代支配じゃないか、という冗談も聞こえてくるほどです。
これは、世襲議員が選挙区を受け継ぐのとは違い、アメリカで社会的地位の高い、弁護士やロースクールの学閥を通じ、家族全体が社会の上層部に位置することから起こる現象のようです。弁護士→MBA→政治家、となり、弁護士の息子・娘がまた弁護士に・・・というサイクルです。
ここから生まれた“王朝”の中で、現在一番影響力が強く、また数多くの政治家・知事を輩出しているのがケネディ王朝。そして、ケネディ王朝の生き残りで、おそらくは政治的にも一番高い地位にいて、かつ最年長のエドワード・ケネディがその王朝の長老として、君臨している、という構図を描くことができます。
なんか、志や政治的遺産が受け継がれて、というのは中世の封建政治みたいで、民主主義のアメリカ政治のニュースで聞くのは不思議ですが。。。